住宅ローン返済中に病気になったらどうする?|対応策

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相談者
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「住宅ローン返済期間中に、けがや病気をして働けなくなった場合、毎月の返済どうしたらいいかな。生命保険はけがや病気では適用にならないし。最悪、家族に迷惑かけることになる…。詳しく知りたいな。」

こういった疑問に答えます。

 記事の執筆者情報

・不動産業界歴10年以上
・宅地建物取引士 / 2級FP技能士
・住宅ローンアドバイザー
・JSHI公認ホームインスペクター
・日商簿記2級
この記事はこんな人におすすめ
  • これから住宅ローンの利用を検討している方
  • 住宅ローン利用を検討していて、健康診断の評価が良くなく方
  • 団体信用生命保険(特約など)について詳しく知りたい方

住宅ローン返済中に病気になったらどのような対応をすればいいでしょうか。

住宅ローンは、返済期間30〜35年間という長い期間をかけて返済していきます。その間に、けがや病気で働けなくなれば、収入はなくなり、住宅ローンの返済も厳しくなります。

この記事では、住宅ローン返済中に病気なったらするべき対応方法や、「団体信用生命保険」の内容などを解説します。

本記事のポイント

 

ローン返済中の「もしも」に備えるために団体信用生命保険はあります。また、家の購入は民間の生命保険を見直すいい機会でもあります。

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  1. 住宅ローン返済中に病気になった場合の対応
    1. 団体信用生命保険が適用できるか確認
    2. 高度障害は団体信用生命保険の利用ができる
      1. 両眼の視力を永久に失ったもの
      2. 言語またはそしゃくの機能を永久に失ったもの
      3. 中枢神経系、精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
      4. 両上肢とも、手関節以上で失ったか、またはその用を永久に失ったもの
      5. 両下肢とも、足関節以上で失ったか、またはその用を永久に失ったもの
      6. 一上肢を手関節以上で失い、かつ、一下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を永久に失ったもの
      7. 一上肢の用を永久に失い、かつ、一下肢を足関節以上で失ったもの
    3. 高度障害になっても保険金を受け取れないケース
    4. 癌(がん)など高度障害に当てはまらない病気やけがの場合
      1. がん保障特約
      2. 3大疾病特約【癌(がん)、心筋梗塞、脳卒中】
      3. 8大疾病特約【3大疾病+高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性すい炎の5大疾病】
    5. その他住宅ローン関連の保険
      1. 住宅ローン疾病保障保険
      2. 住宅ローン返済支援保険
  2. 住宅ローンの返済が長期入院等で難しくなった場合の対応策
    1. 金融機関への返済スケジュール変更等の相談
    2. 労災保険の活用
    3. 傷病手当金の活用
    4. 障害年金の活用
    5. 医療保険の活用
    6. 就業不能保険の活用
    7. 家の売却を検討
      1. アンダーローンとオーバーローン
  3. 住宅ローン申込時の病気などの告知事項
    1. 団体信用生命保険の主な告知事項
  4. 住宅ローン申込時に団信に加入できないときの対策
    1. ワイド団信の利用
    2. 配偶者名義でローンを組んで団信に加入する
    3. フラット35の活用(団体信用生命保険が任意加入)
    4. 完治するまで住宅購入を待つ
    5. 現金購入をする
  5. 傷病手当金の支給状況
    1. 性別・年齢階級別からみた傷病手当金の支給状況
    2. 支給日数別、傷病手当金の支給状況
  6. まとめ

住宅ローン返済中に病気になった場合の対応

住宅ローンの借入期間は、一般的には35年と長く、けがや病気をしないという確証はありません。金融機関としては、高額な資金を貸したのに途中で死亡等されては大損害が発生します。

そのため多くの金融機関は、住宅ローン貸付をするときには、団体信用生命保険(団信)への加入を義務付けています。

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住宅ローンを滞納して、この代位弁済が行われると、債権者(お金を貸している側)が銀行から保証協会に切り替わるので、団体信用生命保険は解約されて無効になってしまいます

団体信用生命保険が適用できるか確認

団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローン返済中に契約者に万が一のこと(死亡・高度障害など)があったときに、ローン残高がゼロになる保険(一種の生命保険)です。

適用されるのは基本的に「死亡」または「高度障害」になってしまった場合です。

高度障害などの病気であれば、保険適用になります。

✔団体信用生命保険イメージ

団体信用生命保険の仕組み
団信の仕組み
死亡や高度障害が発生した場合の住宅ローンの残債がゼロになる仕組み
団信適用の仕組み
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掛金や契約年数に応じて保険金額が変動する一般的な生命保険とは違い、団信の場合は、いつ契約者がローンを返済できなくなっても、「ローン残債」と同額の保険金が支払われます。契約者は金融機関です。

生命保険なので、健康状態に問題がある方は加入できません。その場合は、加入を義務付けていない「フラット35」や持病などで通常の団体信用生命保険には加入できない方でも加入できる「ワイド団信」を利用します。

高度障害は団体信用生命保険の利用ができる

高度障害とは、病気やけがなどにより身体機能が重度に低下している状態を指し、団体信用生命保険が定める高度障害状態とは一般的に以下の7つの状態を言います。

(※1) 「そしゃくの機能を永久に失ったもの」とは、流動食以外のものは摂取できない状態で、その回復の見込みのない場合のこと
(※2) 「常に介護を要するもの」とは、食物の摂取、排便・排尿・その後始末、及び衣服着脱・起居・歩行・入浴のいずれもが自分ではできず、常に他人の介護を要する状態のこと

参考:住宅金融支援機構HP

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高度障害は、死亡保険金の代わりに高度障害保険金が出る状態であり、保険契約上は死亡するのと同じくらい重大な状態といえます。

両眼の視力を永久に失ったもの

両眼とも見えなくなってしまった状態。

ただし、全く見えなくなる(全盲)というわけではなく、矯正視力が両目とも0.02以下で回復の見込みがない状態です。

視野狭窄(しやきょうさく)や眼瞼下垂(がんけんかすい)の場合は、視力を失ったわけではないので、高度障害にはあたりません。

視野狭窄は、視野が少しずつ狭くなっていく病気をさし、眼瞼下垂は、片方の目または両方の目のいずれかの上まぶたが下がる状態をさします。

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言語またはそしゃくの機能を永久に失ったもの

言語機能を失い、しゃべれなくなった状態のことを言います。

以下の4種類の中で、3種類以上の発音ができず、回復の見込みがない場合は高度障害に該当します。

口唇音(こうしんおん)バ行、パ行、マ行、ワ行など
歯舌音(しぜつおん)サ行、ザ行、タ行、ダ行、ナ行、ラ行、シュ、ジュ、シ
口蓋音(こうがいおん)カ行、ガ行、ヤ行、ヒ、ニュ、ギュ、ン
喉頭音(こうとうおん)ハ行
その他の該当するケース
  • 脳言語中枢の損傷による失語症で、その回復の見込みがない場合
  • そもそも声帯がなくて言葉を発することができないことや声帯全部の摘出によって、話すことができない場合(中枢性失語症により脳内で言語を作り出せない場合含む)
  • 流動食(「液体」または「おも湯」※かゆ食は含まない)以外のものを摂取できず、その回復の見込みもないそしゃく能力の場合(固形物を噛み砕き、唾液と混ぜることができない場合含む)

中枢神経系、精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの

  • 「中枢神経系」とは、全神経の統合・支配をしている部分のことで、脳などへの障害で介護が常に必要な状態
  • 「胸腹部臓器」とは、肺や心臓、消火器などの臓器部分。その臓器の障害により介護が常に必要である状態

中枢神経や精神、胸腹部臓器の障害により、以下のすべてにあてはまる状態です。

  • 箸、スプーン、フォークなどの食器を使用しても、自力で食物を口まで運ぶことができない
  • 様式便器を利用しての大小便の排泄が自分でできない
  • 大小便を排泄した後に、身体の汚れた部分を自力でぬぐうことができない
  • Tシャツやトレーナーなどのボタンやチャックがない衣服を自力で着たり脱いだりできない
  • 横になった状態から、自分で起き上がって座った姿勢を保つことができない
  • 他人のサポートがないと自分で歩けない
  • 自力で浴槽に入ったり出たりすることができない
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自力で食事ができる、歩ける、入浴できるなど、1つでも自分でできると判断されると、高度障害とみなされなくなります。

両上肢とも、手関節以上で失ったか、またはその用を永久に失ったもの

両腕とも手首以上のところで切断している、両腕が自分でまったく動かせない状態を言います。

両下肢とも、足関節以上で失ったか、またはその用を永久に失ったもの

両脚とも足首以上のところで切断している、両脚が自分でまったく動かせない状態を言います。

一上肢を手関節以上で失い、かつ、一下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を永久に失ったもの

片腕を手首以上のところで切断していて、片脚を足首以上のところで切断しているか、まったく動かすことができない状態を言います。

一上肢の用を永久に失い、かつ、一下肢を足関節以上で失ったもの

片脚を足首以上のところで切断していて、片腕を手首以上のところで切断しているか、まったく動かすことができない状態を言います。

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上肢:腕や手(上腕・前腕・手を含めた部分を指す)
下肢:股関節から足のつま先まで

高度障害になっても保険金を受け取れないケース

仮に、高度障害になっても保険金の支払いに該当しなくなってしまうケースもあります。

※保険会社により内容が異なるため、詳しくは加入している保険会社に必ずご確認ください。

  • 保障開始前に高度障害になった場合
  • 故意に高度障害状態になった場合
  • 戦争やその他の変乱によって高度障害状態になった場合
  • 反社会勢力である場合

癌(がん)など高度障害に当てはまらない病気やけがの場合

癌(がん)など高度障害に当てはまらない病気やけがの場合になってしまった場合はどうでしょうか。

「高度障害に該当しないけど、けがや病気によって、働けなくなり収入が途絶えてしまった」というケースも当然あり得るので、「団体信用生命保険の特約」「住宅ローン疾病保障保険」「住宅ローン返済支援保険」など、団体信用生命保険だけでは保障できないリスクをカバーしてくれる保険への加入も検討しましょう。

まずは、団体信用生命保険の特約から解説します。団体信用生命保険の特約は主に3つあります。

団信の代表的な特約は以下の通りです。

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けがや病気をして働けなくなるのは、高度障害などになった場合とは限りません。

がん保障特約

がん保障特約

保険会社によっては上皮内がんや皮膚がんなどは保険金が半額になる場合や、対象外の場合もあります。保険料は一般的に0.1%程度金利に上乗せになります。適用要件として、医師からの「診断確定」が必要になりますが、過去に「がん」と診断されたことがある方は加入できません。

3大疾病特約【癌(がん)、心筋梗塞、脳卒中】

3大疾病特約

癌(がん)は、がん保障特約と同じで診断されたときに保険金が支払われます。ただ、急性心筋梗塞は60日以上行動の制限を受けたり入院・手術をした時、脳卒中は60日以上後遺症があったり入院・手術をした時に保険金が支払われる、という一定の期間が設けられています。保険料は一般的に0.2%程度金利に上乗せになります。

8大疾病特約【3大疾病+高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性すい炎の5大疾病】

8大疾病特約

8大疾病特約は「3大疾病+5大疾病」です。3大疾病の支払い事由は3大疾病の特約と同じですが、5大疾病特約は保障が2段階に分かれています。保険料は一般的に0.3%程度金利に上乗せされます。

5大疾病分では、保険会社次第で最長12ヶ月ローンの返済額と同額の保険金が支払われて、実質住宅ローン返済額の負担が無しになる保障内容になっていたりします。さらに、13ヶ月を超えても同様の状態が継続している場合は、住宅ローンの残高がなくなります。

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団体信用生命保険の各種プラン図
団体信用生命保険イメージ

表の通り、11疾病保障や全疾病保障などもあります。全疾病保障には、一般的にがん保障が付いていないので注意しましょう。

持病などで通常の団体信用生命保険には加入できない方でも加入できるワイド団信もあります。

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疾病保障付き住宅ローンに入っていない場合は、死亡・高度障害以外では保障されないため、治療費と住宅ローンの支払いが重荷になります。

三大疾病特約にかかる年間保険料の目安イメージ
  • 住宅ローン借入額 1,000万円:2万円/年(金利0.2%上乗せ分)
  • 住宅ローン借入額 2,000万円:4万円/年(金利0.2%上乗せ分)
  • 住宅ローン借入額 3,000万円:6万円/年(金利0.2%上乗せ分)
  • 住宅ローン借入額 4,000万円:8万円/年(金利0.2%上乗せ分)
  • 住宅ローン借入額 5,000万円:10万円/年(金利0.2%上乗せ分)

特約を入れない場合は、その他の医療保険を充実させておきましょう。
一般的な医療保険は加齢と共に保険料が高くなるので、数十年間で比較が必要です。

医療保険へ加入する場合は、団体信用生命保険と保障の範囲や内容が被らないように気をつける必要があります。

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その他住宅ローン関連の保険

団体信用生命保険のほかにも、住宅ローン関係で任意に加入できる保険があります。

住宅ローン疾病保障保険

住宅ローン疾病保障保険

金融機関によってさまざまな種類がありますが、そのうちの一つ「3大疾病保障」は、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中になった場合、一定の要件を満たすことで保険金が支払われます。「8大疾病保障」では、先の3大疾病に加えて、高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎にも対応しています。

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団体信用生命保険の特約にあたるイメージです。

住宅ローン返済支援保険

住宅ローン返済支援保険

病気による収入の減少に備える保険で、例えば、病気やケガにより30日を超えて働けない状態になった期間、住宅ローンの返済を補償してくれる保険です。ただし、「保険契約者の故意によるもの、戦争や暴動、また妊娠など」の場合で就業不能になる場合は、保険金が支払われません。契約する保険会社の規定や保険料などしっかりと確認しましょう。

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医師の指示による自宅療養の場合も補償されます。

上記の保険以外では、ガンと診断された場合に住宅ローン残高の50%が支払われる金利の上乗せ無しの「がん50%保障プラン」があったり、住宅ローン残高の全額が支払われる「がん100%保障プラン」もありますが、金利が上乗せになり保険料が高額になる可能性があります。

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住宅ローンの返済が長期入院等で難しくなった場合の対応策

ここでは、長期入院などで収入が減ってしまったときの対策について解説します。

長期間の返済生活で、仕事に復帰できる目処が立たないまま収入も減り、住宅ローンの支払いが家計を圧迫することも可能性としてはあります。

そんな時に団体信用生命保険と特約以外でも、リスクを防ぐことができる方法を解説します。

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1週間程度の入院であれば、有給などで対応できますが、長期にわたって入院しなければならないけがや病気の症状になる場合もあります。

金融機関への返済スケジュール変更等の相談

保険が適用できない状況など、どうしても住宅ローンの返済が苦しくなると、住んでいる家を売却(任意含む)することになったり、最悪の場合、競売にかけられたりしてしまいます。

このような時に、金融機関へ「住宅ローンの返済方法の変更と、返済計画の再設定」について相談をします。

現況を報告し、相談に応じてくれた場合は、

  • 返済期間を延長して毎月の支払額を減らす
  • 一定期間、利息だけ支払う(元金は据え置き)

など条件を見直してくれるケースがあります。

そもそも住宅ローンを滞納してしまうと応じてくれない場合が高いので、早めの相談が大切です。

ローンを滞納したままだと遅延損害金が加算され、ますます支払いが困難になります。

労災保険の活用

「労災保険」は、業務中や通勤途中に事故に遭ってけがをした場合や、業務に起因して病気になった場合に利用できます。

労災保険が適用されると、

  • 最大で平均給与額の80%の「休業補償給付金や療養補償給付など」を受けとり可能

なので、給付されれば、住宅ローンの返済に充てることができます。

治療費も全額労災保険が負担してくれます。

また、パワハラなど、人間関係による精神的な就業不能の場合(うつ病や精神疾患など)は、はっきりとした原因が分かりづらい面もあるため、けがに比べて認定を受けるのに時間を要してしまうケースもあります。

労災保険は労働基準監督署に申請から給付決定までに1ヶ月~3ヶ月程度かかるので、早めに請求をしましょう。

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傷病手当金の活用

傷病手当金は会社員や公務員などが加入している健康保険から支給される制度です。

病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。

傷病手当金の内容
  • 健康保険に加入していた人が病気やけがで働けなくなったときに受けとれる給付金
  • 支給額は標準報酬月額の3分の2で支給される(従前の給与額の66%程度)
  • けがや病気で仕事ができない状態が4日以上続いた場合に、休業4日目から給付
  • 給付期間は、最長で1年6ヶ月
  • 申請先は、加入していた健康保険組合や協会けんぽ
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傷病手当金は非課税なので、所得税と住民税がかかりません。

また、次の4つの条件をすべて満たした時に支給されます。

傷病手当金の適用条件
  1. 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
  2. 仕事に就くことができないこと
  3. けがや病気で、連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
  4. 休業した期間について給与の支払いがないこと

傷病手当金は加入する健康保険から支給されるので、自営業者やフリーランスの方は支給を受けられないことに注意が必要です。

障害年金の活用

条件を満たせば、障害年金を受け取ることができれば、一定の収入確保が可能です。

障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代も含めて受け取ることができる年金です。

自営業者やフリーランス、会社員や公務員の場合でそれぞれ、

  • 国民年金に加入していた場合は障害基礎年金
  • 厚生年金に加入していた場合は障害厚生年金

を受け取ることができます。

障害等級によって受給金額は変わります。

詳細:日本年金機構の公式サイト

障害等級の認定を受けるには基本的に初診から1年6カ月を経過する必要があります。会社員などは傷病手当金でつなぐことができますが、自営業者などは認定を受けるまでの期間の生活費のやりくりが困難になるケースもあります。

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医療保険の活用

医療保険は住宅ローンの返済までは補償されませんが、がん保険など一時金が支払われるタイプもあり、住宅ローンの返済にあてることも可能です。

癌(がん)と診断された時点でがん保険の一時金が給付されたり、入院1日について〇〇円などの給付を受けられたりします。その一時金の給付で一定期間の住宅ローン返済はできます。

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保険金は自分から申請しないと受け取れませんので、健康な時から加入している保険内容を確認しておいて、万が一病気になった時に、スムーズに受け取れる準備をしておきましょう。

就業不能保険の活用

就業不能保険とは、病気やケガで長期療養が必要になり、働けなくなった場合に給付される保険です。

病気やケガで入院した場合、医療保険に加入していれば入院給付金を受け取ることができます。医療保険の入院給付金には、限度日数があるので入院が長期化したときには対応しきれない場合があります。就業不能保険ではこのような長期入院に備えることが可能です。

この給付金によって住宅ローンが払えなくなるという事態を回避することが可能です。

注意点として、契約する保険会社によって「就業不能状態」の定義が異なったりします。精神疾患が含まれるのか、支払対象外期間が何日かなど。

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どのような場合に給付金を受け取れるのか事前にしっかりと確認しましょう。

家の売却を検討

単純に住宅ローン返済から解放されるには売却をする選択もあります。

しかしここで問題となってくるのが、売却価格だけでは住宅ローンを完済できないケースです。

⋙ 【まとめ】不動産売却におすすめの会社とは|査定サイトの口コミも紹介

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購入時に、頭金を可能な限り入れておくと、スムーズに売却しやすくなります。

アンダーローンとオーバーローン

アンダーローン(売却後に現金が残る)
  • 売却価格が住宅ローン残債より上回っている状態こと
  • 売却代金で住宅ローンを完済できる
オーバーローン(売却するために現金の持ち出しが必要)
  • 売却価格が住宅ローン残債より下回っている状態のこと
  • 売却代金だけでは住宅ローンを完済できない
アンダーローンとオーバーローンの仕組み

オーバーローンの場合でも、債権者の合意を得ることにより売却できる任意売却という方法はあります。

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任意売却する際は、不動産会社が金融機関との間に入って交渉します。

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住宅ローン申込時の病気などの告知事項

一般的に、持病(病歴)がある方は、団体信用生命保険に加入が難しく、住宅ローン審査にも落ちてしまいます。

ただし、団信の規約ではすべての病気を加入不可としているわけではありません。団信ごとに病に関する告知事項が定められています。

一般的にどのような告知事項があるのかを知っておきましょう。

団体信用生命保険の主な告知事項

団信の告知事項は、原則として以下の3つです。

  • 過去3ヵ月以内に病院で治療や検査、薬の処方を受けたかどうか(軽い体調不良であっても告知が必要)
  • 過去3年間で団信が指定する病気の手術を受けた、または2週間以上の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたか
  • 身体の欠損や骨・視力など肉体的機能の障害を患っているか

上記のどれかに当てはまるものがある場合、団信の申し込み時に自ら告知する必要があります。

もし、告知事項に該当するにも関わらず、告知せずに団信へ加入しようとした場合、一度審査に通っていたとしても規約違反による解約となるため注意しましょう。

一般的には、以下のような病気を持っていると告知を求められます。

脳卒中・がん・心筋梗塞・狭心症・先天性の心臓病・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・肝炎・肝硬変・すい炎・腎炎・腎不全・緑内障・その他網膜や角膜に関する病気・高血圧症・糖尿病・子宮筋腫・子宮内膜症・乳腺症・卵巣のう腫・喘息・慢性気管支炎・肺結核・肺気腫・肉腫・白血病・うつ病・神経症・てんかん・アルコール依存症・薬物依存症・認知症・不整脈・クローン病など

団信によって告知の必要な病気が異なるため、病気や病歴があって住宅ローンの申し込みをする場合は、金融機関を通じてどの保険会社の団信を利用しているか聞き出し、該当する疾患があるかを確認しましょう。

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勘違いで審査に落ちてしまう可能性があるため、受診した病院に問い合わせたり、お薬手帳や過去の家計簿などをチェックしたりして医療機関の利用歴をまとめておきましょう。

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住宅ローン申込時に団信に加入できないときの対策

ここでは、団信に加入できない(できないかも)という場合の対応方法を解説します。

ワイド団信の利用

前述の通り、ワイド団信は、持病があって通常の団体信用生命保険には加入できない方でも利用できる生命保険です。

一般的な団信だと断られてしまうような病気(高血圧症、糖尿病、肝機能障害、心筋梗塞、脳卒中など)でも、審査次第で団信の補償を受けられます。

ただし、ワイド団信は通常の団信よりも利用者の病気リスクがあるので、保険料は高いです。

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住宅ローン金利にすると、0.2%から0.3%ほど高くなります。

そもそもワイド団信を取り扱っている金融機関が少ないので、住宅ローンを組みたい金融機関がワイド団信に対応しているか確認が必要です。

配偶者名義でローンを組んで団信に加入する

夫婦共働きの家庭に限られますが、健康状態に問題がない方で団信に加入し、住宅ローン審査を通過できる場合があります。

ただし、配偶者側の名義でローンを組む場合、配偶者の収入や勤続年数、そのほかのローンの利用状況によって借入額が決まってしまう点には注意が必要です。

奥様が契約名義になる場合は、妊娠した場合の収入低下なども想定しておきましょう。

個人事業主や非正規雇用で収入が不安定だと、想定している額のローンを組めないというケースもあります。

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フラット35の活用(団体信用生命保険が任意加入)

主に住宅金融支援機構が運営してる、35年間固定金利の住宅ローン「フラット35」は団体信用生命保険に加入しなくても融資を受けられます。

持病があり、団信に加入できない場合は、フラット35の利用検討もしましょう。

ただし、団信に加入しないため、住宅ローンの契約者に万が一の事態が起きた時のために、医療保険や生命保険などでカバーできるプランに加入が必要です。

完治するまで住宅購入を待つ

治る病気や治療の経過次第で病状が落ち着く疾患の場合は、一旦住宅の購入を待って治療を進めるという方法があります。

告知事項に該当する病気でも、団信申込み時点での健康状態が落ち着いていれば、審査に通る可能性があります。

年齢が高くなると、返済負担や保険料が増えるため、ある程度頭金を用意して住宅ローン借入額を圧縮できるように準備しておきましょう。

現金購入をする

現金一括購入なら、住宅ローン利用や団信申込も必要ありません。

欠陥住宅を買わないためにも、購入前に住宅診断(ホームインスペクション)をやりましょう。新築住宅でも施工不備が原因で住み始めてすぐに雨漏りが発生することもあります。住宅に詳しい建築士に依頼しましょう。

ホームインスペクションについては、以下の記事を参考にしてみてください。

➤合わせて読みたい

 

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あえて相場より安い中古物件を狙ってリフォーム・リノベーションをする前提で購入する方法もあります。

リノベーション事例ならこちら

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傷病手当金の支給状況

会社員や公務員が病気やケガで連続する3日間を含み4日以上働けず、給与の支払いを受けられない場合には傷病手当金の支給が受けられます。

参考までに、傷病手当金の支給状況を紹介します。

性別・年齢階級別からみた傷病手当金の支給状況

✔性別・年齢階級別支給状況

引用:全国健康保険協会管掌健康保険「現金給付受給者状況調査報告 令和3年
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支給件数としては、50~54歳が 11.61%で最も高く、次いで 45~49歳(11.16%)が高くなっており、男女別では、男性は女性に比べて50歳以上の階級で高くなっています。

支給日数別、傷病手当金の支給状況

✔支給日数別の支給状況

全国健康保険協会管掌健康保険「現金給付受給者状況調査報告 令和3年」
引用:全国健康保険協会管掌健康保険「現金給付受給者状況調査報告 令和3年

支給日数別の件数の割合をみると、31日(23.41%)、30日(16.21%)の割合が高くなっており、全体の約4割を占めています。支給日数が長期になるほど病気やケガで働けない期間が長期になることを意味しています。

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傷病手当金の支給を受けると31日が一番多いことから、住宅ローン問わず、最低限の保険加入は大切だと感じると思います。

公的保険で補えないものを民間保険で補うというイメージが無難なスタンスです。

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まとめ

今回は、住宅ローン返済中にけがや病気になったらどうするかについて解説しました。

本記事のポイント

 

このポイントを抑えておくだけで住宅ローン返済期間中に病気やけがをしてもスムーズに対応できるようになります。

また、住宅ローン申込時の団信の選び方も分かりやすくなります。

住宅ローン利用の前に、そもそもの賃貸と購入の良し悪しについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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