賃貸不動産経営管理士が意味ないと言われる理由とは?|取得メリットも解説

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「賃貸不動産経営管理士の資格を取りたいけど、宅建士は持ってるから受験するか悩んでる。賃貸不動産経営管理士しかできない業務とかあるのかな。詳しく知りたいな。」

こういった疑問に答えます。

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賃貸不動産経営管理士は意味ないでしょうか。

2021年から国家資格となった賃貸不動産経営管理士ですが、取得する意味がないのかあるのか分からないという声もあります。

この記事では、賃貸不動産経営管理士を取得するメリット・デメリットなど踏まえて解説します。

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賃貸不動産経営管理士が意味がないと言われる理由

まず、賃貸不動産経営管理士とは、専門的な知識を持つ不動産賃貸管理のプロであることを証明できる国家資格(2021年~)です。

しかし、独占業務がないことなどから資格を取る意味がないと言われております。

主な理由3つについて解説します。

【関連記事】宅建は意味ない資格?

独占業務がない

現状、賃貸不動産経営管理士しかできない業務がありません。

宅建士には、①重要事項の説明、②重要事項説明書への記名・押印、③契約書への記名・押印の独占業務があります。(宅建業法の改正により、②と③における「押印」が不要になりました)

「業務管理者」は賃貸不動産経営管理士の資格がなくてもなれる

賃貸不動産を200戸以上(事業用は対象外)管理している不動産会社(管理会社)には、営業所または事務所ごとに1名以上「業務管理者」を設置する必要があります。(「業務管理者」については、後述します)

当然、賃貸不動産経営管理士は「業務管理者」の一つの要件を満たすことができます。

しかし、宅建士でも一定の講習を受講すれば「業務管理者」になることができます。(どちらも実務経験は必要)

  • 賃貸不動産経営管理士+2年以上の実務経験
  • 宅建物取引士+講習+2年以上の実務経験

宅建士も賃貸不動産経営管理士も、実務をするためには先に資格登録が必要です。単純に資格を持っているだけでは活かすことができません。

就職や転職にいきるとはいいきれない

国家資格になりたてということもあり、業界としてはまだ信頼のおける資格になっていない雰囲気があります。

ただ、賃貸管理業を本業とする会社への就職や転職では、取得するとプラス要素になりますし、国家資格なので、履歴書などの資格欄に記載できるというのもメリットになります。

賃貸不動産経営管理士としての独占業務はないので、宅建士の有資格者からするとあまり意味がない資格にみえてしまっている可能性はあります。

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賃貸不動産経営管理士とは

前述に少し触れましたが、賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅管理の適正化・健全化の促進に促す目的とした国家資格です。

賃貸住宅管理に必要な知識や倫理観をもって賃貸住宅の管理を中心にオーナーをサポートする立場です。

単純な管理だけではなく、少子高齢化や相続等に伴う既存住宅(空き家含む)が増加している状況において、今まで以上に不動産の有効活用が求められています。

賃貸不動産経営管理士は「業務管理者」の設置要件の一つを満たす

前述の通り、賃貸不動産経営管理士は「業務管理者」の設置要件の一つを満たします。

不動産会社(管理会社)としては、200戸以上(事業用は対象外)の賃貸不動産を管理している場合、営業所または事務所ごとに1名以上「業務管理者」を設置する義務があります。(宅建士も要件を満たせば可能)

1棟マンションでも、戸数が10戸あれば管理戸数10戸と計算します。

賃貸住宅管理業者への業務管理者の設置義務

上記の要件にも関連しますが、宅建業とは別に2021年6月15日に施行された「賃貸住宅管理業法」において、賃貸住宅管理業者には「業務管理者の設置義務」を定めています。

賃貸住宅管理業者として登録している業者は、営業所または事務所ごとに「業務管理者」を1名以上配置しなければならなくなりました。

法律の施行により、賃貸住宅管理業の社会的地位や信頼がより高まっていくと思います。

「業務管理者」は、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。

  • 2020年度以前の賃貸不動産経営管理士試験の合格者で、2022年6月までに賃貸不動産経営管理士の登録を受け、「移行講習(業務管理者移行講習)」を修了した場合
  • 宅地建物取引士の有資格者で、管理業務に関する2年以上の実務経験または2年以上の実務の経験に代わる「実務講習」を修了した上で「指定講習」を受講した場合
  • 2021年度以降の賃貸不動産経営管理士試験の合格者で、管理業務に関する2年以上の実務経験または2年以上の実務に代わる「実務講習」を修了した場合

引用:賃貸住宅管理業法ポータルサイト 

本解説の序盤で伝えた「業務管理者」になれる条件をより細かく説明しています。

賃貸不動産経営管理士の資格を取得していれば、基準を満たすことが比較的容易になってきます。

賃貸不動産経営管理士(業務管理者)の独占業務内容

賃貸不動産経営管理士の業務内容は幅広く、オーナーのサポートとなる入居者募集や契約業務から、建物の維持・点検、入居者トラブルの対応、退去の立ち会いなどがあります。

ポイントとして、賃貸住宅管理業者は、設置・登録している「業務管理者」に以下の事項の管理・監督をさせる必要があるとされています。(あくまで管理・監督であり、直接業務をするものではありません)

独占業務
  • 管理受託契約の重要事項説明およびその書面の交付
  • 管理受託契約書の交付
  • 賃貸住宅の維持保全の実施、金銭(家賃・敷金・共益費等)の管理
  • 帳簿の備え付け
  • オーナーへの定期報告
  • 入居者の情報管理、秘密の保持
  • 入居者からの苦情の処理
  • その他国土交通大臣が定める事項

簡単にいうと、入居者や大家さんに対して、プロの立場から適切なアドバイスをする管理の専門家です。

何度もくどいですが、、、

「業務管理者」は、賃貸不動産経営管理士だけではなく宅建士でもなれるので、上記の業務内容は賃貸不動産経営管理士の完全な独占業務というわけではありません。

将来的には宅建士を保有している方は既に多くいるので、講習や実務経験を積んで、賃貸不動産経営管理士の独占業務もする状況が、今後増えてくる可能性はあります。

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賃貸不動産経営管理士の資格取得のメリット

ここでは、賃貸不動産経営管理士を取得することのメリットについて解説します。

これまでの解説で「業務管理者」の設置義務などについて触れてきましたが、資格を取得することは、賃貸管理業者としても個人としても当然メリットや価値があります。

一番は、賃貸不動産を保有しているオーナーに対して、安心感を与えることができます。

加えて、賃貸不動産経営管理士の資格を取得するメリットとしては以下があると考えています。

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不動産実務全般に役立てることができる

まず、不動産管理会社(賃貸管理)に勤めている方や賃貸不動産のオーナーにとっては、賃貸不動産経営管理士の資格を取得することで、実務に直結する専門知識を得られるメリットがあります。

健全な管理状況を維持することで、売却するときにも役立ちます。

【関連記事】不動産売却におすすめの会社とは|査定サイトの口コミも紹介

また、収益物件(賃貸マンション等)の売買等(仲介含む)を本業としている営業マンも、賃貸不動産の経営管理に必要な知識を付けることができます。

管理側の知識を得ることで、不動産投資を検討している購入検討者や所有者への提案の幅が広がります。

賃貸不動産経営管理士の学習範囲はキャリアップにつながる可能性を秘めています。

不動産管理という仕事は、顧客(オーナーや入居者)と接する機会が多いため、ビジネスに繋がりやすい側面があります。

賃貸管理会社では資格手当がつく可能性がある

賃貸管理を本業で行っているところは、資格手当がつく会社もあります。

今後、賃貸不動産経営管理士の必要性が、より認知・評価されると、資格手当が当たり前になるかもしれません。

仲介や販売を本業としている会社では、手当がつくところは少ないと思います。宅建士の資格手当は、10,000~30,000円が平均的かと思います。

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賃貸不動産経営管理士の試験概要

賃貸不動産経営管理士に合格するのはどれぐらい難しいのでしょうか。

ここでは試験の概要について説明していきます。

令和6年度 試験概要

令和6年の賃貸不動産経営管理士試験の概要は以下の通りです。

項目内容
試験日令和6年11月17日(日)13:00~15:00 ※試験実施は年1回
受験料12,000円
出題形式四肢択一 50問
※賃貸不動産経営管理士講習修了者は45問
試験会場北海道、青森、岩手、宮城、福島、群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、奈良、京都、大阪、兵庫、島根、岡山、広島、山口、香川、愛媛、高知、福岡、熊本、長崎、大分、宮崎、鹿児島、沖縄(全国38地域)
受験要件年齢、性別、学歴等に制約はありません。どなたでも受験できます。
申込時期令和6年8月1日(火)~令和6年9月26日(木)
合格発表令和6年12月26日(木)
試験出題範囲イ 管理受託契約に関する事項
ロ 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項
ハ 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
ニ 賃貸住宅の賃貸借に関する事項
ホ 法に関する事項
へ イからホまでに掲げるもののほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項
※問題中の法令等に関する部分は、令和5年4月1日現在で施行されている規定(関係機関による関連告示、通達等を含む。)に基づいて出題する。
賃貸不動産経営管理の登録の要件賃貸不動産経営管理士試験の合格者で以下の①または②を満たす者

①管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者
②その実務の経験を有する者と同等以上の能力を有する者
※②は実務経験2年とみなす講習の修了をもって代える者等を指す。
登録料6,600円(税込)
試験実施機関一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会

引用:令和6年度 賃貸不動産経営管理士試験実施要領

宅建士と同様に、5点免除制度があります。(2年間有効)
2日間の講習を受講(有償)することで、権利を得ることができます。

賃貸不動産経営管理士の難易度・合格率

賃貸不動産経営管理士は、以前は合格率50%を超える年もあったぐらい比較的簡単な資格でしたが、年々需要が高まっており、難易度もかなり上がっています。

直近の令和5年受験状況は以下になります。

  • 受験者数31,547名(令和4年 35,026名)
  • 合格者数は7,894名(令和4年 8,774名)
  • 合格率は27.9%(令和4年 27.7%)

宅建士(合格率が15%前後)と比べるとまだ易しいレベルですが、国家資格になったことで難易度は上がっていくといわれています。

参考までに、過去の受験者数などの状況を表にまとめました。10年前の合格率と直近の合格率の差に驚きます。

年度申込者数受験者数合格者数合格率
平成25年4,106名3,946名3,386名85.8%
平成26年4,367名4,188名3,219名76.86%
平成27年5,118名4,908名2,679名54.58%
平成28年13,862名13,149名7,350名55.89%
平成29年17,532名16,624名8,033名48.32%
平成30年19,654名18,488名9,379名50.73%
令和元年25,032名23,605名8,698名36.8%
令和2年29,591名27,338名8,146名29.8%
令和3年35,553名32,459名10,240名31.5%
令和4年35,026名31,687名8,774名27.7%
令和5年31,547名28,299名7,894名27.9%

引用:令和6年度 賃貸不動産経営管理士試験の概要

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賃貸不動産経営管理士の勉強方法

賃貸不動産経営管理士の勉強方法は、独学(動画含む)で勉強するか、通信講座を活用して勉強するかのどちらかになります。

既に宅建士の有資格者など、ある程度知識が備わっている方は、独学でも十分に合格できます。

確実に合格したいという方は、通信講座も検討しましょう。

賃貸不動産経営管理士の試験合格に必要な勉強時間

賃貸不動産経営管理士の試験合格に必要な勉強時間は、およそ100〜200時間といわれています。

1日2時間学習すると2ヶ月弱かかる計算です。

業界も未経験で宅建士も保有していない場合は、200時間はみておきましょう。

賃貸管理を仕事にしている方は、勉強しなくてもある程度解ける問題もありますし、宅建士の有資格者であれば過去に学習した内容に近い問題も出る可能性があります。

勉強時間としては、100時間を目安にすると妥当ではないかと思います。

テキストや参考書、過去問題集、動画を活用して独学で学習する

賃貸不動産経営管理士は、独学でも合格できる資格です。

しかし、合格率が年々難易度が上がっていることから、しっかりと勉強しなければ合格できなくなってきています。

できるだけ勉強時間を確保して効率的に勉強しましょう。

以下のテキスト・問題集がよく使われています。

5点免除講習はこちらのテキストを使います。令和4年の試験問題では、受験者間で解答が分かれる問題がいくつかありました。講習で使用しているテキストは問題作成において基準になるので、問題文の言い回し含めて細かいところもチェックしておきましょう。

令和6(2024)年度版 賃貸不動産管理の知識と実務

令和6年の賃貸不動産経営管理士試験の学習教材として使われる教科書です。

みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士 合格へのはじめの一歩 2024年度版

ケータイ賃貸不動産経営管理士 2024

左ページに解説、右ページに◯✖️ドリルを掲載している見開きタイプで見やすいつくりになっています。

※タブレットなど大きい端末で読むことに適しています

賃貸不動産経営管理士 テキスト+問題集

読者からのクチコミ・評判↑
  • 賃貸不動産経営管理士の資格取得に向けて学ぶべき内容がコンパクトにまとまっています。
  • 良かったのが実際の契約書などが載っています。年々、試験が難しくなってきているので、おおまかなものではなくら細かい情報が欲しいので、こちらの本はとても勉強になります

不動産教科書 1回25分 2か月で合格! 賃貸不動産経営管理士

読者からのクチコミ・評判↑
  • 昨今流行りのフルカラーでもなく、2カラムで本文を圧迫するような側注もなく、活字も一部を除いて大きくて見やすい。惜しむらくは、頁が裏移りしているのが残念である。

また、昨今は動画でも資格について配信する方がいますので、独学の方にはおすすめです。

動画学習は、通勤時間などの隙間時間に、過去に学習した内容を視覚で再確認できます。

通信講座を活用する

仕事や家庭の事情で学習時間を確保できないという方は、通信講座がおすすめです。

PCやスマホなどから隙間時間を活用してオンライン学習ができるので、通勤時間やお昼休みなどに手軽に学習できます。

また、通信講座はスクールなどに比べて、そこまで費用も高くないので手軽にはじめることができます。

➤受講者20万人超!賃貸不動産経営管理をスマホで学習して合格できる人気のオンライン資格講座

効率的に学習できるようにカリキュラムが工夫されています。

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まとめ

今回は、賃貸不動産経営管理士の必要性について解説しました。

本記事のポイント

 

現状は独占業務はなく、急いで取らなければいけないような資格ではありませんが、実務で必要な場合は資格を取得する意味がないわけではありません。

賃貸不動産経営管理士は、不動産に携わる人にとっては業務に役立つ資格なので、受験を悩んでいる方は挑戦する価値はあります。

テキストを読むだけでも学びになります。

また、資格の取得自体を「目的」にするのではなく「手段」という位置づけが正しいと思います。

資格を取得したら実務に活かすこと(アウトプット)が大切です。(資格を持っているだけではあまり意味がありません)

この記事を参考に実践してみてください。

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